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逆流性食道炎と治療法

逆流性食道炎は、胃液が食道を昇り、その胃液により食道内皮に炎症を起こすものです。
胃液の主な成分は塩酸で、PH1〜1.5という強い酸性を持っています。
強酸の理由は食べ物を消化するためと食べ物と一緒に入ってくる細菌を死滅させるためです。
当然、胃も強酸にさらされることになりますが、胃は強酸から守るためにアルカリ性の重炭酸と粘液を分泌して強酸が胃に直接触れないようにしています。
何らかの理由で強酸が胃の内皮に触れ続けたときには胃液の強酸の為に潰瘍が出来てしまいます。

通常、食道には強い酸性物質が通りませんから胃にあるような防御機構が存在しません。
ですから、強酸の胃液が逆流して食道内皮に触れてしまうと、食道内皮を傷めて炎症になります。
これが、流動性食道炎です。
(食道内皮が爛れていないのに逆流性食道炎の症状を起こす非びらん性食道炎も多く見られます)

胃液の逆流が極短い時間で滅多に起きないときには大した問題にはなりませんが、逆流が頻繁に起きるようになると、食道内皮の炎症は広がり、深くなり、潰瘍になります。
潰瘍が酷くなると、食道壁に血液を送っている血管が破れ、吐血したり、下血を起こすようになります。
吐血の場合は赤い血液ですが、下血の場合には血液が腸を通過する間に変色して黒い便が出ます。
出血が多くなると貧血を起こし、更に出血量が多くなるとショック状態になり命に関わるようになります。
⇒ショックとは

食道に潰瘍が出来てしまったときには、自然あるいは治療によって逆流性食道炎が治っても傷跡が引きつって盛り上がることがあります(瘢痕収縮)。
横に引きつった場合には食道の内腔を狭めることがあり、食物が通り難くなり、吐くこともあります。

胃液の逆流が長期に及ぶと、食道が「 パレット食道 」といわれるものになることがあります。
胃の内皮細胞は円柱状の形をした円柱上皮細胞、食道の内皮細胞は扁平状の形をした扁平上皮細胞で出来ていますが、逆流が長く続くことで、食道内皮の一部が胃と同じ円柱上皮細胞になることがあります。
この状態をパレット食道と言います。
パレット食道そのものは問題になりませんが、食道癌(腺癌)が発生する確率が高くなると言われています。
一度、パレット食道になると元には戻りません。

逆流性食道炎を発症する原因


逆流性食道炎の症状


逆流性食道炎の検査法
内視鏡による目視が確実な診断法です。

逆流性食道炎の治療法
アルコールや脂っこい食べ物を控え、胃液が逆流するような姿勢を避けることによって、食道内皮の炎症が治癒するのを待ちます。
寝るときには上半身を少し上げて、食道を胃より高くして就寝中の逆流を防ぎます。

薬剤治療では胃酸の分泌を抑制するもの―――主にプロトンポンプ阻害薬(PPI)―――が使われます。
しかし、薬剤では胃液の逆流を抑えることは出来ないので、胃酸の分泌を抑えながら食道のぜん動運動や下部食道括約筋が正常になるのを待つことになります。
 
パレット食道になっている場合には癌化しないように経過観察をします。







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