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乳幼児の肝臓病

先天性胆道閉鎖症

胎児期或いは新生児期に胆汁の通る胆管がふさがってしまう病気です。
生後1週間以内に黄疸が現れ、尿は濃い紅茶色、便は色が薄くなったり薄い灰色になります。
生後1年ぐらいは発育は順調で上記の他には異常は現れません。
しかし、生後1年を過ぎた頃から食欲が無くなり、肝硬変症状が現れてきます。
治療は生後2ヶ月以内に手術しないと予後が悪くなるので、他の疾患による症状なのか早急に見極める必要があります。
手術が出来ない症状のときには肝臓移植しか方法はありません。


先天性胆道拡張症

胆管が異常に拡張し、そこに胆汁が溜まることによって胆管に炎症が起こり、肝臓から胆汁が排出できないために肝臓が障害される病気です。

治療は胆管の拡張した部分を切除して胆管を腸に繋ぐ手術をします。


新生児肝炎

体内でのウイルス感染が原因と言われていますが、確かな原因が不明な肝炎です。

生後1ヶ月頃から黄疸が現れ始め、同時に便の色が薄くなり、茶褐色の尿が出ます。
この症状が1〜3ヶ月続いて自然に治癒しますが、生後2ヶ月経っても症状があるときには先天性胆道閉鎖症で無いことを確認する必要があります。
(自然治癒しますが、肝機能が著しく障害されているときにはビタミン剤を投与します)


代謝異常

必要な酵素が生成できないために、食物で取り入れた栄養素を体内で使えるように変えることが出来なくなる病気です。
欠けている酵素によって体内で生成出来ない栄養素が異なるので色々な病名が付けられています。

発育の遅れや嘔吐しやすいのが症状ですが、生後3〜4ヵ月後に黄疸が出ることがあります。

原因が遺伝的なものなので根本的な治療法はありません。
不足しているものを補ったり、合併症を防ぐための対症療法になります。


突発性肝内胆汁うっ滞症候群

原因不明の胆汁うっ滞を起こして黄疸が慢性的になる病気で、バイラー病やアラジール症候群があります。

生後1〜3ヶ月頃に、黄疸が現れ、皮膚が痒くなり、色の薄い便が出始めます。


乳幼児・子供のウイルス性肝炎

A型肝炎

倦怠感や嘔吐、発熱などの症状は成人の肝炎と同じですが、一般的に子供の場合は症状が軽く、黄疸も2〜4週間で消えます。
肝硬変に進行せず、治癒後にウイルスを持つキャリアにもなりません。

B型肝炎

症状は成人の肝炎と同じですが、成人より軽く、黄疸は患者の半数ぐらいにしか出ません。
ただし、⇒ 劇症肝炎になることがあるので、嘔吐や倦怠感、黄疸が強く出ているときは一刻も早く診察を受けなければなりません。
キャリアになる確率は乳幼児では低いですが、それ以上の年齢になると上がります。
家族内にウイルスを持つキャリアが居る場合には水平感染も考えられるので、免疫グロブリンを投与して予防する必要があります。
キャリアの血液に触れてしまった場合には24時間以内に免疫グロブリンを投与すれば発病を抑えられます

C型肝炎

輸血をしていなければ感染することはありませんし、輸血をしていても輸血用血液はウイルス検査をしたものなのでほぼ感染することはありません。
念のため、肝機能検査を受けることは必要です 

他のウイルスの感染による肝炎

風邪症状ぐらいで自然治癒するものが多いですが、新生児が罹るヘルペスとサイトメガロのウイルスによる肝炎は重症になることが多いので注意が必要です。

EBウイルスによる肝炎は幼児から小学生ぐらいまでが発症し、肝機能障害を起こすことが多く、治るまで時間が掛かります。







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