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血圧が上がる理由・原因

血液の役割

血液は身体を構成している細胞が機能するために必要な酸素と栄養素と温度などを供給し、 代謝によって生じた老廃物や余分な二酸化炭素の排出、体温の平均化と廃熱する機能を持っています。

上図のように、肺のガス交換機能によって酸素を十分もった血液は肺静脈から心臓の左心房に入ります。 左心房に溜められた血液は左心室が拡張するときに僧帽弁から左心室に流れ、左心室が収縮すると同時に僧帽弁が閉じられて、血液は大きな圧力で大動脈に送り出されます。 僧帽弁は左心房と左心室の圧力差で開閉します。

血管の構造とその役割

血管は「内皮」「中膜」「外膜」の三層構造になっています。内皮は血管内を流れる血液から必要なものを取り、老廃物を血管内に流れる血液に入れる役割をします。

中膜は筋肉(平滑筋)でつくられていて柔軟性に富んでいます。平滑筋は顕微鏡で見て横紋が無く、自分の意思で動かすことが出来ず、動きの遅い筋肉です。 主に内臓の筋肉がこれに当たります。
手足など、自分の意思で動かすことが出来る筋肉には横紋があり(横紋筋)、動きが速く、強い力が出ます。心臓は横紋筋でつくられていますが、自分の意思で動きをコントロールできません。

動脈の中膜は柔軟性があるので、心臓の左心室から送り出された血液によって膨らみますが、 膨らみすぎると破裂してしまうので、膠原線維の外膜が覆っています。膠原線維は、コラーゲンで、体内では組織を結合するために使われています。

左心室から送り出された血液は大動脈を膨らませます。
血液は膨らんだ大動脈が収縮するときに下流の動脈に送られ、その動脈を膨らませ、 その動脈が収縮するときにその下流の動脈を膨らませます。このように、左心室から送り出された血液は動脈血管の膨張と収縮によって運ばれるために、 血管の構造は末端に行くほど、中膜の平滑筋が多くなって柔軟性に富んでいます。

しかし、抹消血管は、赤血球が通れるだけの細いもので、血管の外部と、 血管内の血液との間で物質(酸素や栄養素、二酸化炭素と老廃物)の交換をしなければならないので内皮しかありません。

全血液の約7割は静脈血管内にある

体内組織で使われた血液は静脈から大静脈と集められますが、 心臓に送り返す圧力が弱く、 しかも、身体の組織は心臓より下の位置に多くがあるために重力によって上がり難く、 静脈系の血管内では流速が遅くなります。結果的に、全血液量の7割ぐらいが静脈血管内に留まることになります。
このことは静脈内の血圧を上げます。静脈内の血液量が多いほど静脈内の血圧が上がり、 静脈内の血圧が上がれば、自ずと、大静脈の出口に繋がっている心臓の右心房に大量の血液が流れ込むようになります。

右心室が拡張すると、三尖弁を通って右心房内の血液が右心室に入ります。次に右心室が収縮すると同時に三尖弁が閉じて右心室の血液は肺動脈に送り込まれ、肺に入ります。三尖弁も右心房と右心室の圧力差で開閉します。

最高血圧と最低血圧

血圧は血流がそれと直角方向にある血管壁を圧す力を言います。そして、最高血圧は心臓の左心室が収縮して血液を大動脈に送り出したときに動脈血管壁に掛かっている圧力を言います。

今までの説明の様に、左心室が収縮しているときには血液は大動脈を膨らませているだけで血液は送られていません。左心室が拡張したときに大動脈に溜まっていた血液が大動脈が収縮して全身に送られます。
このとき、血流が動脈血管壁を圧す力を最低血圧
と言います。

血圧が上がる原因

最も解り易いのは、血管が細くなっていて血液を流すのに大きな圧力が要る場合です。 水道の蛇口にホースをつけて水を撒くとき、ホースを踏んだり、ホースの出口を細くすると、ホースが蛇口から外れてしまうことがあります。 これは、水が流れづらくなって圧力が増したためです。

動脈硬化によって血管抵抗が増して血圧が上がる

ところで、体内の各組織は必要以上の血液量が流入しないように血管抵抗(血管内を流れる血液が受ける抵抗)を利用しています。
動脈が抹消血管に分岐する部分を細動脈と呼びますが、細動脈の血管抵抗を調整することによって血液量を調整しています。
健常人の場合、或る組織では大量に血液が必要な時期があっても、別の組織ではあまり必要が無いということがしばしばあります。たとえば、運動時には手足の筋肉は大量の血液を必要としますが、胃や腸はあまり必要としません。 食事中や食後はこの逆です。トータルで考えれば、激しい運動をしている場合を除けば、心臓が受ける血管抵抗はあまり変化しないことになります。
動脈硬化で血管が狭まると、必要な血液量を送り出すために血液を送る圧力を常時上げなければならなくなります。
血液を送る圧力を上げる必要から心臓は大きくなります。これが心臓肥大ですが、心臓肥大は心筋症の原因になります。

体内に存在する血液量が増えると血圧が上がる

先に説明したように血液の多くは静脈血管に留まります。このため、血液が多くなると、 静脈血管内の圧力が上がり、 出口である右心房内の血液量が増し、心臓が膨張します。
すると、心臓が膨張していた分だけ収縮がより強くなるので、血圧が上がります。
体内の血液量が増えるのは、輸血などの医療行為以外では通常は肥満が原因になります。

動脈血管の弾力が無くなると最低血圧も上がる

先に説明したように、心臓の左心室から送り出された血液は柔軟性のある動脈血管を膨らませ、動脈血管が収縮するときに下流に送り出されます。
動脈血管が動脈硬化などで弾力を失うと、心臓は自力だけで血液を送らなければなりませんから圧力を高めようとして心臓を肥大させます。
また、左心室の拡張期(送る血液を左心室に入れているとき)には動脈血管が下流に血液を送っているのが健常ですが、 動脈血管が弾力を失っていると動脈血管内に血液が滞留したままになっているので、拡張期の血圧である最低血圧が上がります。 そして、左心室が収縮すると、動脈に血液が滞留している所に更に血液を送ることになるので更に心臓の負担が増してしまいます。
いつも最低血圧が高いときには動脈血管の柔軟性がなくなっている可能性があるのです。







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