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脳の病変に起因する運動障害について

ひと頃、芸能人に見つかった脳梗塞がバラエティー化した医療番組で話題になったことがありました。
人間は生まれたときから老化が始まるとさえ言いますから、高度な検査機器で脳を調べれば血流が滞った部位が見つかっても不思議は無いでしょう。 現に、隠れ脳梗塞が見つかった芸能人がその後生活に支障を来たしたという話は聞きません。
問題は、高度の検査機器でしか見つからない隠れ脳梗塞より、症状が現れているのに気づかないでいる脳や神経の障害の方です。
脳の思考機能や記憶機能の異常は自覚他覚で判るので、ここでは脳の病変(または老化)が原因になる軽い運動障害について記します。
若い人で異常が疑われる場合は特に気をつけてください。

  1. 箸で豆粒がはさみ難い、コップに並々注いだ水を別のコップに移すときに水を零すことが多い。
    これらの事をうまく行うには、視覚機能と運動機能が正常、かつ、二つの機能がスムーズに連携し合っていなければなりませんから、脳の機能に限って言えば、 大脳基底核や小脳が正常に機能していないことが考えられます。
    大脳基底核は、知覚や思考などを受け持つ大脳皮質、嗅覚以外の感覚を大脳新皮質に中継する役割を持つ視床、脳幹、を結び付けている神経核(神経の中継や分岐を行う部分)です。
    小脳は視覚と運動の統合や平衡感覚を受け持っています。
    箸で豆粒をはさむなどの運動を左右の手でやり、うまく出来なかった手の反対側の大脳基底核や小脳に異常がある可能性があります。
    利き手ではうまく行え、利き手で無い方はうまく行えないのは正常なので、出来ない程度は加味してください。
  2. 背筋を伸ばして立ち、両腕を伸ばし、肩幅のまま前方に出します(両腕は水平になっている)
    次に、左右の手のひらを上に向け、10秒間目を閉じます。

    10秒後、 手のひらが内側に捩れて下がってしまった場合は、下がった反対側の脳(前頭葉)が正常に機能していない可能性があります。 (右手が下がれば左側の脳、左手が下がれば右側の脳)
    手のひらが内側に捩れて下がるだけでなく、手の指が開き、その反対側の腕が曲がる場合もあります。
    手のひらが捩れないで下がった場合は、錐体路(脳から脊髄に繋がる神経の束で左右が交差して逆になっている)に異常がある可能性があります。
    手の指が無意識に動く場合は脳の抹消神経側に異常がある可能性があります。
  3. 見えない部分にあるボタンがはめ難いときは、錐体路が正常でない可能性があります。

    仰向けに寝て、足を10cmぐらい開いて膝を曲げます。

    10秒間ほどで膝が外側に軽く傾くか確認します。

    仰向けに寝て、膝を伸ばし、足を10cmほど開いてから踵を立てます(足先を頭の方に引き寄せる)
    10秒間ほどで足が外側に傾くか確認します

    上記二つの方法で膝や足が傾いたときはその足の反対側の錐体路が正常でない可能性があります
  4. 目を閉じて両腕を左右にいっぱい広げ、左右の中指、薬指、小指を軽く曲げて人差し指を伸ばします。
    そして、左右の人差し指の先同士がぶつかるように両手を近づけます。
    左右の人差し指が5cm以上離れていたら小脳が正常に機能していない可能性があります。
    その他、目を閉じて、鼻先や耳に指先を当ててみます。
    大きく外れたり、動きがぎこちないときは小脳の異常を疑います。
  5. アルコールや薬を服用していないときにも手足(特に手)が震えるときは、大脳、大脳基底核、小脳、視床が正常に機能していません
    ⇒手の震えが起こる原因

脳機能に異常が見つかっても老化などで治療の方法が無い場合は、軽い有酸素運動、手などの運動と脳を連携して使うもの(写経、絵画の模写、ピアノなどの楽器の練習、編み物など)を継続的にするようにします。
脳神経には異常な部分を迂回して新しい回路を作る機能があるので改善が見込まれます
しかし、練習した部分がスムーズに出来るようになるだけで、脳の全ての機能が活性化することは無いです。
ピアノの名人やソロバン上級者、画伯と呼ばれるような人たちが、全てのことで勝っているということは無いのと同じです。
筆記や実技試験でも二度目三度目と回を重ねるごとに成績が上がるのが普通で、それで頭が良くなったと思うのは早計です。
脳を使う練習も頭脳の回転がよくなる「脳トレ」とは考えず、日常生活に支障を来たしそうな機能不全を練習で補うようにするというのが正しいです。








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