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腎炎

糸球体とは、腎臓にある血液濾過器の最小単位。
糸状の細い毛細血管が糸鞠の様になり、その周りには尿管の先(ホーマン嚢)がある。
血液が糸球体を通過するときに、水分、栄養素、毒素はホーマン嚢に移動する。
ホーマン嚢に移動した液体の中から必要な水分や栄養素は細尿管で吸収されて血液に戻り、残った老廃物が腎盂に集められ尿として排泄される。

急性腎炎
腎臓の糸球体の炎症
扁桃炎や咽頭炎、しょう紅熱、亜急性細菌性心内膜炎、化膿性疾患、リウマチ熱、膠原病、肺炎、インフルエンザなどの後、1から3週間後に発症し、小児が最も発症しやすいが他の年代でも発症する。
ベータ溶血性連鎖球菌に感染後の抗原・抗体反応による免疫複合体反応によって発病するらしいが、感染した人全てが発症するわけではないので、体質が影響しているらしい。

急性腎炎の症状
血尿が出る
肉眼で確認できる血尿は発病後数日から数週間で減少するが、顕微鏡では数ヶ月から1年は確認できる。
1年を経過して治癒しないときは慢性に移行したと考えられる。
浮腫みが出る。
当初は顔色が蒼白で目の周囲が浮腫むが、次第に下肢や陰嚢に及ぶ。
但し、ネフローゼ型以外では浮腫みは無いか、軽い。
蛋白尿が出る
タンパクが多量に出るときはネフローゼ症候群と呼ばれる。
血圧が上昇する。
上昇しないこともある。尿の出が良くなると、血圧が下がる。

急性腎炎の治療法
ステロイド剤や免疫抑制剤、浮腫みがあるときは利尿剤を使用する。
保温して絶対安静にする。血管の緊張が低下して腎臓への血流が増え、腎機能が回復する。
1,2ヶ月掛かる。


慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
最も多いのは、腎臓の糸球体に血液のタンパク質が沈着するIgA腎症
IgA腎症の多くは自覚症状が無い。
10〜40代に多い。
大多数は自覚症状が無い。

潜在型
僅かな蛋白尿と顕微鏡で確認できる程度の血尿があるのみで、腎機能はほぼ正常。
一生悪化しないもの、高血圧症に移行するもの、治癒するものががあり。
予後は良い。
顕微鏡で血尿が僅かに確認できるだけのものは良性家族性血尿と言われる。

ネフローゼ型
尿に多量のタンパクが出、浮腫み、脂質異常症、低タンパク血尿
起床時にまぶたや顔が浮腫み、日中は下肢まで浮腫む
更に悪化すると、背中や腕も浮腫み、腹水や胸水が溜まって圧迫されるので、咳や痰が 増え、呼吸も苦しくなる。
食欲は落ち、肌は蒼白になり、体力が落ちる。

高血圧型
潜在型に高血圧が加わったもの

反復型
浮腫み、蛋白尿、高血圧などの腎炎症状が出ては回復を繰り返し、悪化していく

進行型
次第に腎機能が低下して、尿毒症状が現れる。
最初は尿を濃縮する機能が落ちて尿量が増えるが、やがて、腎機能が落ちて尿量が減る。

慢性腎炎の治療法
急性腎炎の治療法に順ずるが特効薬は無い。
腎臓の機能が10%以下になると透析を考えることになる。


腎炎に効果のある漢方薬
五苓散(ごれいさん) 八味丸(はちみがん) 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
猪苓湯(ちょれいとう) 柴苓湯(さいれいとう) 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)








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