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ショック(shock)

病理分野で「ショック(shock)とは、何らかの原因によって、 心臓から全身に送り出される血液量が減少、或いは、 血管が緩んで血管内の容量が増え、結果的に重要な臓器に血液が行き渡らなくなり、不全に陥った病状です。

ショックに陥ると、顔などは蒼ざめ、血圧は平常時に比べて極端に下がり、 脈は感じられなくなり、手足は冷たくなります。
(腎臓機能も落ちるので常時つくられている尿量も減少します)

ショックが恐れられるのは、身体の各組織が酸欠になると、 糖は酸素を必要としない解糖により分解され、その副産物として乳酸が生じ、 その乳酸により血液が酸性に傾き(アシドーシス)、重要な臓器が回復しない不可逆的な不全に陥るからです。
当然、死を意味します。
逆に、ショックの原因を早急に無くせば、病状が劇的に回復する可能性があります。

ショックに陥る原因は大きく分けると次の3つになります

  1. 心原性ショック(Cardiogenic shock)
    心臓の血液排出機能が急激に低下したときに起こります。
    血液の排出量が減るために血圧が下がりますが、身体は血圧を維持するために抹消の血管を狭くします。
    このため、手足は冷たくなり、皮膚は蒼ざめてきます。
    動脈の血液量が減ると静脈に戻る血液の量も減るので静脈がうっ血し、左心房の圧力が高くなり、心臓全体が機能不全になり、肺水腫にもなります。
     
    心原性ショックになる主な病気は心筋梗塞が圧倒的に多いですが、心筋炎、拡張型心筋症、弁膜症、不整脈などがあります。
     
    心原性ショックの治療法
    心臓の血液排出量を増やすために、神経伝達物質のドーパミンやドブタミンなどのカテコラミンを投与します。(多くの神経伝達物質はカテコラミンと呼ばれる構造が基本になっています)
    薬剤で血圧が上昇しない場合は、心配補助装置などの機械を使います。
    心原性ショックの原因は心臓にあるので、心臓を治療するのが根本治療です
     
    心臓に外部から圧力が掛かった為に血液が排出出来なくなったときにも心原性ショックと似た病状になります(閉塞性ショック)
  2. 低容量性ショック(Hypovolemic shock)
    血液量が不足したときに起きます。
    外傷による出血や消化管出血で起こるので出血性ショックと同じ意味で使われることがありますが、低容量性ショックは、火傷による血漿成分の大量流出や脱水によっても起こります。
     
    血管内を流れる血液量の約15%が失われると血圧を維持できなくなるため、血圧を維持するために抹消血管を縮め、血液の排出量を多くするために心拍数を多くしようとします。
    そのため、皮膚が青白くなり、頻脈になります。
     
    低容量性ショックの治療法
    血管内の血液量を戻すために止血手術、大量の輸血、不足している成分を補液します
  3. 血液分布異常性ショック(Distributive shock)
    抹消血管が弛緩してしまうために血液が抹消血管に移動し、抹消血管以外の血管内の血液量が減少してショックが起こります。
    上記の心原性ショック、低容量性ショックと異なり、皮膚は温かくなります

血液分布異常性ショック(Distributive shock)が起こる主な原因








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