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胸がしみる、胸焼けから食道癌

酸っぱいものが込み上げてくるというのは珍しくありませんが、珍しくないと済ましていられるのはたまにしか起きないときです。
酸っぱさの原因は胃液の逆流で、胃液は金属も溶かす強い酸です。 胃は強酸に強い分泌物を出している粘膜によって保護されているので強酸でも傷みませんが、 食道は強い酸に耐えられる構造になっていないので胃から胃液が逆流すると強い酸の為に傷つきます。 トイレの洗剤などの酸性の洗剤が手指に触れたときにヒリヒリしたりすることがあると思いますが、 これより強い酸性の胃液が食道内面に触れるのですから食道が傷むのは想像できると思います。
食道の粘膜は、酸性やアルカリ性の物、温度が高い物、香辛料の様な刺激物が触れてもダメージを受けます。

食道炎とは

先ずは、胃液が逆流して起きる逆流性食道炎より発症が多いと思われる食道炎について記します。
食道炎は、熱い飲食物を食べたり、強い酸性物や強いアルカリ性物の誤飲で起きますが、 治療用薬剤を水無しで服用して食道粘膜に付着して起きることもあります。
この様な場合は、急性食道炎になりますが、強酸性や強アルカリ性の物が食道粘膜に触れると深い潰瘍が出来ます。
軽い潰瘍ならよいのですが、酷いときには食道が破れ、炎症が気管支や肺にまで広がって直ぐに生命に関わる事態に陥ります。
食道炎の場合は治るときにも問題が起きます、傷が治るときには患部が膨れたり瘡蓋が出来ますが、 これによって食道狭窄起こって呼吸困難になることがあります。

逆流性食道炎とは

熱い物の飲食、強酸性・強アルカリ性物の誤飲、治療用薬剤の水無し服用などによる食道炎は気をつけて居れば防げますが、 逆流性食道炎は胃の接合部(噴門部)やその下の下部食道括約筋部の筋肉が弛緩したことにより起こる病的なものです。
通常、胃の噴門部や下部食道括約筋部は閉じていますが、この部分の筋肉が弛緩し、 胃や食道の働きが落ちてくると、胃液が逆流して食道に上って来ます。 すると、胃の様に酸に強い構造になっていない食道粘膜は傷つきます。
胃液の主な成分は塩酸で、PH1〜1.5という強い酸性を持っています。
強酸の理由は食べ物を消化するためと食べ物と一緒に入ってくる細菌を死滅させるためです。
当然、胃も強酸にさらされることになりますが、 健常な胃は強酸から守るためにアルカリ性の重炭酸と粘液を分泌して強酸が胃に直接触れないようにしています。
何らかの理由で強酸が胃の内皮に触れ続けたときには胃液の強酸の為に潰瘍が出来、最悪時には胃に孔が開いて腹膜炎になります。(胃穿孔)
しかし、食道には強い酸性物質が通りませんから胃にあるような防御機構が存在しません。 ですから、強酸の胃液が逆流して食道内皮に触れてしまうと、食道内皮を傷めて炎症になります。 これが、流動性食道炎です。
ただ、食道内皮が爛れていないのに逆流性食道炎の症状を起こす非びらん性食道炎も多く見られます。

逆流性食道炎の症状

主に胸焼けですが、胸骨の後ろの痛み、食物を飲み込むときに痛んだり、飲み込みづらいことがあります。
病状が進むと、食道の粘膜に糜爛や潰瘍(食道潰瘍症)が出来て、下血や吐血になります。

逆流性食道炎の症状が明らかに出ている上で起きる症状

逆流性食道炎がかなり進行しているときに出る症状

胃液の逆流が極短い時間で滅多に起きないときには大した問題にはなりませんが、逆流が頻繁に起きるようになると、 食道内皮の炎症は広がり、深くなり、潰瘍になります。 潰瘍が酷くなると、食道壁に血液を送っている血管が破れ、吐血したり、下血を起こすようになります。 吐血の場合は赤い血液ですが、下血の場合には血液が腸を通過する間に変色して黒い便が出ます。 出血が多くなると貧血を起こし、更に出血量が多くなるとショック状態になり命に関わるようになります。 ⇒ショックとはを参照

食道に潰瘍が出来てしまったときには、自然あるいは治療によって逆流性食道炎が治っても傷跡が引きつって盛り上がることがあります(瘢痕収縮)。
横に引きつった場合には食道の内腔を狭めることがあり、食物が通り難くなり、吐くこともあります。 胃液の逆流が長期に及ぶと、食道が「パレット食道」といわれるものになることがあります。
胃の内皮細胞は円柱状の形をした円柱上皮細胞、食道の内皮細胞は扁平状の形をした扁平上皮細胞で出来ていますが、 逆流が長く続くことで、食道内皮の一部が胃と同じ円柱上皮細胞になることがあります。 この状態をパレット食道と言います。
パレット食道そのものは問題になりませんが、食道癌(腺癌)が発生する確率が高くなると言われています。
一度、パレット食道になると元には戻りません。

逆流性食道炎の治療法

症状が軽いときには、飲食後に直ぐに横にならないように気をつけたり、 寝るときに上半身を少し起こして逆流しないようにします。
薬剤療法では、胃液の酸度を下げるために胃酸分泌抑制剤(H2ブロッカーなど)を服用したり、 消化器の運動機能を改善する薬を服用します。

食道アカラシアとは

下部食道括約筋部が食物が入ってきたときに反射的に開かずに閉じたままになると食道アカラシアと呼ばれます。
食道アカラシアは、逆流性食道炎とは逆の理由で発症します。食道アカラシアは、下部食道括約筋にあるアウエルバッハ神経叢(神経組織)が変性を起こし、 食道の筋肉運動の調和が崩れることにより、 食物を胃に送り込む蠕動運動がうまくいかなくなります。 また、食道から胃への入口に当たる噴門がうまく開かなくなります。
胃の入り口が閉じたままなので食べた物や唾液が胃に入り難くなるため、食道が拡張し、口腔内に食物などが逆流します。 逆流しても胃液が含まれていないので食道や口腔に炎症が起きることはありません。

アカラジアの症状

アカラジアの治療法

食道の筋肉の痙攣を抑える薬や、噴門を広げる噴門筋切離手術を行います

食道癌

さて、熱い飲食物などによる食道炎が頻繁に起こったり、逆流性食道炎によってパレット食道になってしまうと、 食道癌になるリスクが高まります。

食道癌になりやすい人の特徴

食道癌の種類


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食道癌の出来やすいところ

食道癌の初期症状

他の癌同様に初期では症状が出ないことが多い
症状が出たときは食道の内皮が爛れている
症状の程度はそれが気になって生活に支障をきたすほどではない
症状は、和らいだり、収まってしまうことがある

進行期の食道癌の症状

食道癌の検査

食道癌の治療法

食道粘膜上(ごく浅い部分)の癌では内視鏡で切除するだけで十分な場合が多い
癌の進行度合いにより、化学療法や温熱療法(癌細胞は熱に弱い)を併用する
病変が大きくなっている場合は外科手術を行う。

食道癌の予防法

癌細胞は遺伝子のコピーミスで起こり、細胞がアルコールや熱、 有害物質に弱いのは明らかなので、 特に強いアルコール、熱い飲食物、喫煙を避け、 少しでも遺伝子のコピーミスが起きないように細胞を刺激しないこと







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