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駅通過電車に近づくと危険な理由

乗降客の多い駅は殆どの電車が停車しますが、小さな駅では急行や特急電車は通過してしまいます。
停車せずに通過する側と、ホームで通過する列車を見る側とでは何か隔たりがあるような気がします。
情緒的な事はともかく、通過駅ではホームの白線より下がるようにアナウンスがあります。
これは、列車の通過時と通過直後に列車に吸い込まれる危険を避けるためです。
先ず、通過時から説明します。
走行中の列車にも飛行機が空中に浮く原理で有名な「 ベルヌーイの定理 」が働きます。
飛行機の場合は翼の下面より上面を通過する空気の流れが速いために、上面の方が下面より気圧が低くなり翼を上方に圧します。

列車の場合は、人がホームに立っていると、列車 が走行することによって相対的に流れの速い空気が、列車と人が作った狭い通路を通ることになり、更にスピードを増します。

このために列車と人の間の気圧が低くなって、列車よりはるかに軽い人が列車に吸い込まれるのです。
通過速度によって、50〜100Nの力が人に働きます。
5kg詰めの米袋を持った以上の力があります

このような力は空気中や水中を動いている全ての物に働きます。
自転車が大型トラックに近接で追い越されたときには、トラックの側面と自転車の間の空気の流れが速くなって自転車はトラック側に傾きます。
自動車同士が高速で並んで走っているときも車体の軽い側は要注意です。
交通関係で最も注意を要するのは大型船と小型船が接近したときです。
両者の間の狭いところを流れる水流は速くなり、圧力が低くなって軽い小型船は大型船に引き込まれます。
このとき、船型が禍して水流によって船の進行方向が大型船に向いてしまうことがあります。
こうなると、元々、船は舵が効き難いので衝突が避けられなくなります。
レジャーボートなどの小型船は大型船に近づかないことです。
列車通過直後に吸い込まれるのは、列車が占めていた空間がなくなった為に気圧が低くなり、そこに周囲から空気が流れ込むからです。




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