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アレルギーと寄生虫

身近な自然と科学 Vol.34【アレルギーと寄生虫】

去年の春先、NHK教育テレビ「人間大学(講座?)」で講義をもたれていた、東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授です。
教授は、“寄生虫がアレルギーを無くす”という説を提唱していらっしゃいます。
旧聞になりますが、教授の説を紹介致したいと思います。

先ず、 ○花粉症やアトピーなどのアレルギーがなぜ起きるか?
正常な方の体内では
(1)外部から体内に異物(花粉など)が入り込むと、白血球が異物を食べます。(2)続いて、免疫システムが異物(抗原=アレルゲン)に抗体(免疫グロブリン= Ig )を結合させて異物を抑え込みます。
・・・・“抗原抗体反応”と言います。

アレルギー疾患のある方の体内では
(2)の段階で、本来、抗原抗体反応が起きなくても良い物資にまで反応してしまいます。
計5種ある免疫グロブリンのうち、アレルギーに関係するのは“ IgE ”抗体で花粉や科学物質・卵などに反応して作られます。
続いて、IgE 抗体は肥満細胞や血液中の好塩基球にくっ付きます。
IgE 抗体が付いた肥満細胞などに異物(抗原)が結合すると(肥満細胞・好塩基球+抗体IgE+抗原)、細胞内などからヒスタミンやセロトニンなどの科学物質が放出されます。
放出された化学物質が血管や筋肉に作用してアトピーや気管支炎、花粉症になります。

○アレルギーに寄生虫がなぜ効果があるのか?
一つ目の理由
寄生虫が出す分泌物・排泄物に対しても抗原抗体反応は起きますが、花粉や卵、科学物質で出来る抗体IgEとは違い変形バージョンの抗体IgEです。
この変形バージョン抗体IgEは、異物(花粉など)には結合しませんが、肥満細胞や血液中の好塩基球にはくっ付きます。
しかも、変形バージョンのものは大量に作られるので、通常の抗体IgEが出来てもそれらが肥満細胞や血液中の好塩基球に付くスペースを奪ってしまいます。
従って、肥満細胞・好塩基球+抗体IgE+抗原(異物)の図式が成り立ち難くなって、細胞内などからヒスタミンやセロトニンなどの科学物質が放出され難くなると言うことです。

二つ目の理由
抗体IgEは、異物が侵入した時に生成されますがその量はコントロールされています。
寄生虫の出す分泌物・排泄物で変形バージョン抗体IgEが大量に作られると本来の抗体IgE の生産量が抑制されてしまいます。

○アレルギー疾患を持った方が寄生虫を利用できるのか?
アレルギーに悩んでいる方が関心を持つことだと思いますが、現段階では不可能らしいです。
藤田教授が寄生虫の分泌物・排泄物から抽出、遺伝子工学で作り上げた物質は効果があるそうですが、アレルギーを抑えると同時にウィルスの侵入やガンの発生を抑える物質まで抑制してしまったのだそうです。

では、寄生虫に感染してしまえば、と思う方も居らっしゃると思います。
藤田教授が「人間大学」に御主演当時、教授は自分のお腹の中に“サナダ虫”のキヨミちゃんを飼っているとおっしゃっていましたが、サナダ虫は害が少ないの分、効果も少ないようで何匹寄生させたら良いか判らないようです。
教授によればキヨミちゃんを飼ってから痩せたそうですが、ダイエット+アレルギー対策で飼うのは止めた方が良いです。

変形バージョン抗体IgEの生産量を多くする主な寄生虫と危険性を列挙します。

  1. 顎口虫(がっこうちゅう)
    体長数センチメートル。イヌ・ネコ・ブタ・ライギョなどの消化管に寄生。
    ヒトの皮下に幼虫が寄生することもある。
    感染すると動くコブが出来て危険
  2. 回虫
    雄は体長20〜30センチメートル、 雌は体長15〜25センチメートル
    野菜・果物などに付着した卵が口から入り成虫は小腸に寄生するが、胃・脳・泌尿器などに移行することもあって危険
  3. 肺吸虫
    人間および犬・猫・豚などの動物の肺に寄生し、雌雄同体。
    長さ1センチメートル、 肺の小気管支壁に気道と通ずる小洞を作って寄生するので非常に危険。
    東アジアに広く分布し、カワニナ・ザリガニ・サワガニなどを中間宿主とする。
    肺臓ジストマ。
  4. 住血吸虫
    肝臓障害を起こす
  5. 糞線虫
    下痢を起こす
  6. フィラリア
    犬の大敵のフィラリアですが、犬のフィラリアは人間の体内で死んでしまいます。
    人間に感染するフィラリアは、皮膚を象の皮のようにしてしまい非常に危険です。
    日本では1978年を最後に絶滅しましたが、東南アジア・アフリカなど世界的には3億人の感染者が居るそうです。
  7. その他にもありますが割愛します

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