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果実の食べている部分

身近な自然と科学 Vol.28【果実の食べている部分】

今回は、私たちが食べる部分になる“子房”から話を始めたいと思います。
“子房”は改めて言うまでもなく、“めしべ”の下に位置する膨らんだ部分です。
この子房も葉が変化した物で、葉の表面を内側に巻き込んだ構造になっています。
すなわち、一番外側(外気に触れている部分)が“葉の裏”で、その内側が“葉肉”、その内側が“葉の表”という三層構造です。
で、葉に包まれるように“胚株”が入っています。
“胚株”は  後、新たな植物(種子)になる部分です。

それから、めしべやおしべ、花弁、ガク弁を付けている部分を“花托(かたく)”或いは“花床”と言います。

以上の予備知識を持って、実際の例をあげて“食べている部分”を考えてみましょう。

  • サクランボ
    子房を食べています。
    構造的には、外から、外果皮および中果皮、内果皮となっているのですが、中果皮と言われる部分が肉部分です。
  • ナシリンゴ
    花托を食べています。
    構造的には、外から、花托、外果皮および中果皮、内果皮
  • イチゴ(オランダイチゴ)
    普通、実と言っている部分は、“花托”が膨らんだもので、表面に付いているぶつぶつ状のものが果実(そう果)です。
  • キイチゴ
    実は、多数の小さな果実が集まって出来ています(集合果)
    これは、狭い部分に多数のめしべがあるため、子房が成長するにつれて、くっ付き合って一体化したものです。
  • パイナップル
    キイチゴとは違い、多数の花が密集しているために出来た果実がくっ付き合ったもの(複合果)です。
    芯の堅い部分は花が付いていた部分です。
  • ザクロ
    これはかなり変っています。
    胚株(種子になる前のもの)は1枚か2枚程度の皮をかぶっていますが、成長して種子になった時に、胚や胚乳を包みます。
    皮が2枚ある場合は、外側を外種皮、内側を内種皮と言います。
    ザクロの場合は皮が2枚で、赤くて甘酸っぱい部分が外種皮、白くて堅い部分を内種皮と言います。
  • イチジク
    食べている部分は、花托です。
    これは超変わっていて、実と言われる部分の内側に多数の花が咲いています。
    実の先の穴から入ったところに雄花、その奥に雌花があり、特殊な蜂が中に入って受粉をするのが本来の姿ですが、日本には、この蜂は生息していません。
    また、日本で栽培されるイチジクには雌花が無いらしいです。
  • イチョウ
    葉が子房を作らないで、胚をむき出しにしているので“裸子植物”と言います。
    成長しても種子(胚株)がむき出しなので、私たちが想像するような果実はありません。
    秋、イチョウ樹の下に落ちている銀杏は種子そのもので、臭い部分は、“種子の外側の皮(外種皮)”です。
    堅い皮が内種皮です。
  • バナナ
    外側から、外果皮、中果皮、内果皮となっていますが、食べている部分は、中果皮、内果皮です。
    中にあるぶつぶつとしたものは、種子の痕跡です。
    野生種には、堅い種がありますが、栽培種は俗に言う“種無し”品種です。

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