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植物と土壌細菌は腐れ縁?2

身近な自然と科学 Vol.63

土壌中にはたくさんの 細菌 などが棲息しています。

土壌1グラム中の細菌数の計測例(Mishustin 1956)


森林・混草地 未耕地 1.086×10 個 耕地 2.62×10
混草地草原・草原 未耕地 3.63×10 個 耕地 4.583×10


植物は土壌中の細菌から自らを守るために細菌と 共生 しています。
人間や動物の皮膚表面や消化器官に生息している 常在菌 と同じです。
これらの細菌類の中で植物にとって最も重要なものは“ 外生菌根類 ”です。
菌根 ”というのは、 植物の根の中、または根の外側に菌糸を張り巡らせる細菌類をいいます。
一番解りやすいのは生きている樹木に生えるキノコがその例です。
(キノコは、菌の“ 子実体 ”)
外生菌根は後者を指し、植物の根を菌糸で覆い、植物の80%が何らかの外生菌根と共生関係にあると謂われます。

外生菌根類は 葉緑素 を持たないので 光合成 は出来ません。
そこで、生活に必要なエネルギーは、根からの分泌物として植物からもらいます。
その代わりとして外生菌根類は、植物の欲しがるもの・・・・例えば、成長を促す植物ホルモン、土壌中の栄養素を吸収しやすい形にしたものなどを与えます。
この結果として、外生菌根類と共生関係にある植物の根は肥大し、細かい根が少なくなります。
(通常、細かい根が土壌中の栄養素を吸収するので容易に必要量が摂れれば細かい根は少なくなる)

このように、植物にとって外生菌根類は重要な共生相手なので、植物は外生菌根類を集めようと、 外生菌根類の成長促成物質“M−因子” を根から分泌しています。

しかし、 植物と外生菌根類の蜜月は簡単には生まれず、また永久(とわ)でも無いようです。
外生菌根類の中で最も観察し易いのはキノコ類、その中でも商業価値の高い“松茸”についての観察例では、2,3年生の若い松に松茸菌が着くと、松は枯死し、松の年齢が20年以上から60年までが蜜月、それ以降は松茸は採れなくなるそうです。

青二才は弄ばれ、大人は“金の切れ目が縁の切れ目”みたいな気が、ふと・・・・

話を戻しまして、ちなみに、1本の松茸が生まれるには土壌面積で100〜200平方センチメートル。
土壌体積1500〜2000立方センチメールの範囲に、松茸の菌糸が密に生育している必要があるようです。








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