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植物と動物、ケイ素とカルシウムからみた分岐点1

身近な自然と科学 Vol.64

有機物と 無機物 の定義は古いかも知れませんが、植物と動物の身体の多くは 有機物 で出来ています。
有機物で無ければ、私たちが動植物を食べても文字通り砂を噛む思いなってしまいます。
しかし、その動植物の身体の中でも無機物はあり、しかも生命活動にとって重要な地位を占めています。

私たちの身体を支える骨、海老や蟹など甲殻類の外側の殻、バラやサボテンの棘(とげ)などの硬い部分には、 ケイ素 カルシウム などの無機物が多く含まれています。
そして、これらの無機物は 地殻 (地表から深さ20〜50 キロメートルの範囲)を構成していると言っても良いほど多量に存在します。
例えば、火成岩の組成は、   酸素  46.4%   ケイ素  28.1%   カルシウム  4.15%
生物が骨格部分や重要な部分(棘:身を守る? 水分の蒸発を防ぐ?ために)にたくさんある元素を使うのは合理的と言えます。

ちょっと付け加えますと、陸上高等植物の身体を支える部分は有機物です。
植物は光合成によって グルコース (単糖)を作り、グルコースを結合させて 高分子 セルロース (紙などを作る) 多糖類 ペクチン (ジャムなどを作る)
高分子重合体 リグニン (細胞が死ぬと硬くなる)を作り、それらで 細胞膜 を作り、その中に水分を入れて膨らませて身体を支えています。
(細胞が死ぬと硬くなる(= 木質化 )訳ですが)

という訳で、光合成が出来る植物は、動物にはエネルギーになる糖で身体を作っている贅沢者なのです。
大袈裟に言えば、植物はお菓子の家です。

ところで、動物と植物の硬い部分(骨や棘)の成分は大きく違います。
高等動物は私たちの身体で解るように カルシウム化合物 (リンと結合)ですが、植物の場合は ケイ素化合物 (ケイ酸=酸素と結合)と カルシウム化合物 (酸化カルシウム=酸素と結合:石灰)に分かれます。

例をあげると、 バラ カラタチ の棘の部分は、カルシウムが多く、 イラクサ の棘の部分は、ケイ酸が多くなっています。
の表面がザラザラしているのもケイ酸の為で、稲はケイ酸を集積して身体を硬くしています。
植物がケイ素を採るかカルシウムを採るかは、カルシウム化合物が作るアルカリ性が大嫌いかどうか、という問題もあるようですが、規則性は無いようです。




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