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ハエトリグサの冬越し

夏になると、小中学生の夏休みの自由研究の題材なのか、食虫植物が出回るようになります。
食虫植物とは、蜜の甘い香りなどで小さな虫を呼び(葉が雌虫の形態をしていて雄虫を集める種もあります)、 その虫を粘液で逃げられないようにすると共にその粘液で溶かして吸収してしまう植物です。
人のような動物で言えば、腸の内側が外部に露出しているようなものです。
もっとも、食道や胃、腸などの内側は人体の内部では無く外部です。 外部なので、菌やバクテリアが付着している食物を食べても病気になりませんし、 自己では無いタンパク質に触れてもアレルギーを起こしません。

このような食虫植物は土中にほとんど栄養素が無い所で生活しています。
私たちが普通に見る植物は、動植物の遺骸を土中に生息している菌やバクテリアが分解したものを 細根 から吸収しているので虫を捕らえる必要がありません。
人のような動物も腸の中に棲息するたくさんの細菌―――便は細菌の死骸という人も居るほど腸内には細菌が多い ―――がつくる物質の中の有用物質を吸収しています。
食虫植物の説明書には「肥料を与えると虫を捕らえなくなります」とあるので、 食虫植物は好きで虫を捕っているようでは無いようです。

ところで、去年2016年の9月初旬、売れ残って安くなっていた食虫植物 「ハエトリグサ」と「サラセニア・フィオナ」を購入しました。

上写真はハエトリグサで2枚貝の様な葉を動かして虫を捕らえます。
サラセニア・フィオナは寒さに強く、凍らなければ冬季も姿を保つようなのですが、 ハエトリグサの方は秋になると地上部は枯れてしまいます。
9月初旬のハエトリグサの売価は8月の4分の1ぐらいになっていました。 ひと月後には地上部が枯れてしまうのですから商品価値は無いのでしょう。
しかし、上手く冬越し出来て夏までに青々と地上部が茂れば、購入金額の3倍の儲けです。
限りなく0に近い銀行利息は当然、株式売買でも滅多に無い大儲けが出来ます(笑)

こんな不純な動機で購入したハエトリグサは、10月に入ると、地上部は全て炭化したように真っ黒になって枯れてしまいました。
ハエトリグサの冬越しは、冬季も水を欠かさないようにして凍らない所に置きます。
地上部が枯れてしまう植物の鉢物では水を切らさないというのは非常に面倒です。 そこで、十分水を与えてから透明なビニール袋に入れて袋の口を閉じて玄関の隅に置きました。
真冬は、0〜10度ぐらいの室温です

話はそれますが、ハエトリグサのような湿地帯植物で無ければ、常緑植物を一緒に植えておけば水遣りを忘れることは無いでしょう。
私は物臭なので、地上部が枯れてしまう鉢物では冬季でも枯れない小さな草を抜かずに残して置き、この草が萎れないように水をやっています。

そして、2017年4月2日、そのビニール袋を開けてみると、芽が出ていました。


サラセニア・フィオナは地上部は枯れないので窓越しの陽の当たる所に置いたのですが、先っぽが茶色く変色してしまいました。

サラセニア・フィオナはロート状になった葉の奥に虫を誘い込んで溶かして栄養を吸収します
去年挿し木をしたハイビスカスは辛うじて緑の葉を保ったまま春を迎えることができましたが、我が家は相当寒かったようです。 (寒さに弱い植物は、若い方が生命力が強いので挿し木などで若い木にして冬越しさせると管理が楽です。)

サラセニア・フィオナの葉先が茶色くなってしまったものは、暖かくなっても下まで茶色くなって枯れ、 ロート状の新しい葉が生えてきました。

ハエトリグサは、2017年5月14日時点で下写真まで成長しました

水やりは腰水(鉢の下3cmほどを水に浸けたまま)です。
腰水はサラセニア・フィオナやハエトリグサのような湿地植物には便利な方法ですが、暖かくなると蚊の発生地になってしまうので注意が必要です。 人間にとっては害虫でも食虫植物には貴重な食料ですから湿地帯もよい環境なのでしょう。

ところで、サラセニア・フィオナとハエトリグサの鉢は購入時ミズゴケで覆われていたのですが、ミズゴケは消えてしまいました。








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