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地球照

暦には月の動きを基準にした太陰暦、地球から見た太陽の動きを基準にした太陽暦(太陽の周りを回る地球の動きを基準にしている)、 太陰暦と太陽暦を整合させるために19年に1度の閏月を設けた太陰太陽暦があります。
太陰暦は古代から中世に掛けて使われていたもので現在でもイスラム教では使われています。
太陽暦の主なものはグレゴリウス暦で1年を365日にとして4年毎に閏日を設けている暦です。
太陰太陽暦は日本では旧暦と言われているものです。

太陰暦では新月を確かめるのが重要らしく、以前、イスラム教の方が新月の確認をしているところがテレビで放映されました。
新月は、地球から見ると月の見える方向と太陽の見える方向が近接しているので非常に確認しづらくなります。
たとえば、2017年12月18日の新月の場合、太陽は16時30分に沈み、月は16時41分に沈みます。 月が見える可能性があるのは太陽が沈んでから11分間ですが、太陽が沈んでも太陽光は大気層で屈折して空を明るくするので月を見づらくしています。
18日日没後に双眼鏡で月を探してみましたが、少し雲が出ていたから月を確認できませんでした。
19日は雲は出ていませんでしたが、月は確認できませんでした。
20日になると、探さなくても月が視界に飛び込んで来ました。月齢は2です。

齢2の月は「アルテミスの弓」と言われています。アルテミスはギリシャ神話に登場する狩り好きの女神です。 彼女は主神ゼウスの娘で、ゼウスの膝の上で弓を貰いました。
この弓の内側をよく見ると、欠けている部分にも月面が見えます。

太陽系の惑星や月が太陽から放射される光を反射して暗い宇宙の中で輝いているのは既にご存知の通りですが、 満月の夜が月明かりで明るいように、月も地球から反射される光を受けて光を放っています。
月が太陽光を反射する割合は10%ほどに対して 地球のそれは20〜30%(雲の割合によって変化する)もあるので月の表面はかなり明るいもので、 地球で反射した太陽光が月面を照らす現象を「地球照」と言います。

月齢が2,3のときのように太陽光が直接当たる割合が少ないときに望遠鏡や双眼鏡で観ると薄っすらとですが丸い月を観ることが出来ます。
地球照
2017年12月20日17時26分撮影
ニコンCOOlPIX P610
ISO:1600 露出時間1秒 F:6.5 焦点距離310mm
薄っすらと見えている部分が地球からの反射光を受けて 光っている部分です。
新月が確認できるのも地球照があるからなのでしょう





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