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生物の分類について

「身近な自然と科学 Vol.10」より

今回は【生物の分類】について考えてみました。
地球上の生物は150万種以上、植物は25万種程度と謂われています。
しかし、新品種の発見の他に、同一種類と思われれていたものを数品種に分けたり、逆のこともあるので、これらの数値はきわめて不確かな値です。

生物の分類の難しさに最初に直面したのは、リンネです。
リンネは、全ての種を一つの体系で分類しようと試み、『自然の体系』を表しましたが、結局、“植物を知って”分類するというより人為的に分類することしか出来ませんでした。
それ以後も、人為的な分類で現在に至っています。

生物の分類は・・・・
界(かい)→門(もん)→網(こう)→目(もく)→科→属→種 [→亜種→変種→品種 ]
となっています。
亜種以下は使われる場合もあるということです。
そして、生物の分類上最も上の階級である界は、動物・植物・菌・原生生物・モネラ(細菌)に分ける五界説が有力です。

凡人の私は良く考えたものだと感心しますが、『科』や『属』まではともかく『種』の段階で細々分ける必要があるのか?
と思ってしまいます。
ここが、今回のメルマガの捻くれているところです。

例えば、この季節、ちょっと郊外に行けば目にすることが出来る、キク科ノゲシ属とキク科タンポポ属は似ている個所も多いですが、植物に詳しくない人でも間違うことはありません。
ということで、『属』までは認めます。
ですが、その下の『種』の段階になると???です。

日本の野生植物(1985年平凡社)に載って居るタンポポ属は、セイヨウタンポポ、タカネタンポポ、クモマタンポポ、シコタンタンポポ、ヤツガタケタンポポ、ミヤマタンポポ、シロバナタンポポ、カンサイタンポポ、ヒロハタンポポ、エゾタンポポ、カントウタンポポ、セイタカタンポポだけですが、80種類に分類されたこともあり、専門的には21種類に分ける体系のようです。

「タンポポ属は分類が困難な属の一つです」なんて書いてある本もあります。
外来種と在来種の交雑種もあるみたいです。
『そこまで分けて意味があるの? 外来種と在来種、それとシロバナタンポポの区別ぐらい良いんじゃないか』と捻くれ者は思うわけです。
総苞外片の先に角が有るとか無いとか、総苞外片の形が楕円形とか長楕円形とかで分けて意味があるのか? と思うのです。
総苞外片の形状も種によって断定的に決まっている訳でなくて、「角が有る場合もある」なんて言われたらますます分類する意味を疑ってしまいます。

一例として、エゾタンポポとカントウタンポポ、セイタカタンポポの同定までを書いて置きます。

  • 総苞外片は、花時に反り返らない
  • 総苞は緑色、茎の基部に古い葉柄の下部は少ししか残らない
  • 総苞と葉は緑色、花冠は黄色
  • 総苞の長さ14−20mm
  • 総苞外片は上部に角があるか、または無い
  • 総苞外片は卵形〜広卵形で、上部に小角が無いか、希にある→エゾタンポポ
  • 総苞外片は卵状長楕円形希に卵形で、上部に小角がある→ カントウタンポポ
  • 総苞外片は長楕円披針状→ セイタカタンポポ

ついでに言うと、良く目にするアザミ属も50種以上あります。
些細な差違を見つけて云々していると、“分類学”の為に分類しているようで本末転倒ではないでしょうか?

ちなみに人間の生物学的分類は、動物界 → 脊椎動物亜門 → 哺乳綱 → サル目→ ヒト科 → ホモ-サピエンス種となっています。
勿論、肌や頭髪の色、足や胴の長さなどの身体的特徴が違う人種でも、ホモ-サピエンス種の下に“亜種”や“変種”は無いんでしょうね。

昔、“猿の惑星”という映画が流行しましたが、猿が万物の霊長になったら、自分たちをどう分類するのでしょうか?
手がやたらに長いのやら、長い尾で木から木に移る猿など仲間が豊かですから・・・
それと、人間はどう分類されるのでしょう?
映画では人間は侮蔑的に扱われていましたから、“サル目”に入れてもらえるのか心配です。


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