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ダーウィンの進化論に対して

「身近な自然と科学 Vol.18」より

進化論と言えば、改めて言うまでもなく、イギリスの生物学者ダーウィン(Charles Robert Darwin)の進化論です。
ダーウィンは、1859年自然淘汰(選択)説を提唱しました。

ダーウィンの説(ダーウィニズム)を大雑把に説明すると、「最初に原始的な生命体があり、それが突然変異を起こして別の種が生まれ、その種が自然環境や他の生物との競争に勝って生き残り、それがまた突然変異を起こして別の種になるを繰り返して、色々な種の生物が生まれる」というものです。
“突然変異”はDNAの写し間違いで起きる訳ですが、ダーウィンがこの説を提唱した根拠は、人工的に行われる“品種改良”にありました。

品種改良は、突然変異により生まれた変異種の中で人間が有用な物を選択して次から次に有用な変異種を作る訳です。
身近な例では、桃や梅、柿などの果樹には突然変異から生まれた品種が多いです。
ダーウィンは、人間が有用な種を選択する代わりに環境や他者との競争により優れた種が選択されて生き残ると考えたのです。
→ 自然淘汰(選択)説
ダーウィンの自然淘汰(選択)説 には多くの研究者から反論が提起されています。
主な反論ですが、

(1)自然界では他者との競争はない。
動物の場合は、活動する時刻(昼行性・夜行性)、食物の違い、生活空間の隔たり等で競争は起きていない。
植物の場合は、種(タネ)で遠くの場所に移ることにより競争を避け、同じ所に生えている異種の植物の場合は大きく成長した方が動物に食べられるなどにより、もう一方も絶滅することはない。
それどころか、同種、異種の生物を問わず共存している場合が多い。

(2)ダーウィンは、小さな変異が積み重ねられて大きな変異になる
と主張するが、変異には限界がある。
犬の場合、全ての品種は交雑可能だが、人間が犬を飼育していた1万4000年の間、新種は1つも作れなかった。
交雑の果てにある限界に到達してしまうと、不妊になるか原型に戻ってしまった。

ショウジョウバエの場合、 1910年以来、通常の150倍の割合で突然変異を引き起こすエックス線放射や
その他の処理を受けながら何千世代に渡って継代飼育され、様々な変異が作られたが全てショウジョウバエだった。
先に上げた果樹の場合も、実が大きく美味しく変異しても種類まで変わる訳ではありません

(3)化石記録の中に“自然淘汰説”の原理で“種の起源”を説明するのに必要な中間的な種が見られない。
これに対してダーウィンは、化石記録が徐々に進化したという説を裏付けていないことを知りながら、「地質学の記録は不完全であり、事実を反映していない」と反駁した。

ダーウィン擁護論者は、反論(1)に対して、現在の協同作用は以前に交わされた競争と実行不能な戦略が排除された結果と再反論した。
人間の戦争の場合に良くある“厭戦”です。
戦い疲れ果て、無意味な争いと知ればお互いを認めて共存するしかないという主張です。

反論(3)に対して、地層で過去が識別できる最短間隔は5万年である。
進化は5万年以内に起こったと仮定すれば中間種的な化石記録はなくて当然。

ダーウィンの自然淘汰説以外にも幾つかの進化論が提起されていますが、決定的な説はないようです。
科学的に説明しようとして現在の技術では解明不可能とか、偶然を論じると、結果的に“神による創造説”に荷担することにもなります。





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